リップル社の幹部が「銀行がブロックチェーンを使う可能性は低い」と発言?

先日、時価総額ランキング3位の実績を誇る仮想通貨「リップル」を開発・運用している「Ripple社」が、国際決済における銀行のブロックチェーンの活用に関する見通しを示した。

リップル社の担当者は、

「現時点で銀行はブロックチェーンの魅力や潜在的な価値に気付いているものの、実際すぐに使用するつもりはないようだ。

なぜならブロックチェーンは、プライバシー・セキュリティ面での技術において未発達であり、そもそも世界的に展開するためには物理的な規模感が不足している。

加えて、同社が扱う通貨(リップル)に限って言えば、ビットコインやその他の仮想通貨と異なるブロックチェーンの技術である事もネックになっており、顧客からは様々な意見をいただいているところだ。」

とコメント。

同担当者が上記コメント内でも懸念しているブロックチェーン技術の差異とは、通貨そのもののつくりに全てが起因している。

まずビットコインをはじめとする各種仮想通貨に備わっているブロックチェーン技術には、原則として参加者全員がデータを共有(アクセス)できるシステム構築がなされている。

一方リップルは、あくまで一企業が運営する仮想通貨のため、本体の重要なデータ等にアクセスできるのは会社の限られた人間だけとなり、ユーザーはその権限を持たない。

つまり、ユーザー全員で管理するパブリック型の仮想通貨なのか、一部が管理するプライベート型の仮想通貨なのかが違うというわけだ。

こうした細かな環境の違いも、ユーザーからの需要有無という面で銀行が足踏みを続ける理由となりえているという。

原典:「Ripple: Banks Unlikely to Apply Blockchain for Cross-Border Payments in Near Future

ここまでの内容と考察

時価総額ランキング3位の仮想通貨を発行・運用するRipple社が、銀行のブロックチェーン使用の有無について、当面はないだろうという見解を示した、今回のニュース。

たしかに現状の仮想通貨およびブロックチェーン技術の基盤について、抜本的に既存の金融市場と置き換わるほどのスケールや安全性が担保されているかと言われれば、100%でyesとは断言しづらいのも事実です。

これから技術改善を図るなかで、将来的に本格的なブロックチェーンの活用が各所で行われれば、嬉しい限りです。

これからのRipple社の更なる活躍、それに応じた市場の変化に注目していきましょう!